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執筆者の写真matsuacp4

口を開けにくい、コリコリと音がする…

おはようございます。

良く聴き、良く効く鍼灸整体師の北村です。


今日は、顎関節症についてお伝えしていきます。

顎関節症とは…

「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名。

 その病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれています。


よくみられる症状として…

①あごが痛む

顎関節および周辺の頬やこめかみの痛み。

口の開け閉め、食べ物を噛むときなど、あごを動かした時に痛むのが特徴。

あごの動きに関係なく痛む場合は他の病気の可能性が高い。


②口が大きく開けられない(開口障害)

正常な人は縦に指三本分入る(40~50㎜)が、指が2本程度(30mm)もしくはそれ以下しか入らない。

あごを動かすと痛むので無意識に動きを抑えてしまっている場合と、顎関節の異常で口が大きく開けられない場合とがある。

いきなり口が開かなくなる場合も、徐々に開きづらくなっていく場合もある。


③あごを動かすと音がする(関節雑音)

あごを動かしたときに耳の前あたりで「カクカク」音がする。

「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音の場合もある。

症状が音だけの場合は顎関節症予備軍と言えるが治療は必要ないと思われる。


④噛み合わせに違和感がある

あごの関節や筋肉に問題があると、あごの動きに変化が生じて噛み合わせが変わることがある。

急に噛み合せが変わったように感じるときは顎関節症の疑いがある。


⑤口を完全に閉じることができない

非常にまれ


考えられる原因…

1)筋肉の障害によって起こるタイプ(Ⅰ型)

2)関節包・靱帯の障害によって起こるタイプ(Ⅱ型)

3)関節円板の障害によって起こるタイプ(Ⅲ型)

4)変形性関節症によって起こるタイプ(Ⅳ型)


1)筋肉の障害によって起こるタイプ(Ⅰ型)

筋肉が何らかの原因で緊張して硬くなり血液の循環が悪くなるために痛みを生じる。

咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋からなる咀嚼筋を中心に痛むので頬やこめかみのあたりが痛むが、痛みは鈍く部位を特定しにくい。

また、押すと強く痛むトリガーポイントというコリコリしたしこりができることがある。

頭部、首、肩など離れたところに関連痛が起こる。


2)関節包・靱帯の障害によって起こるタイプ(Ⅱ型)

顎関節の関節包や靱帯などの線維組織に力が加わって捻挫を起したようになり痛みを生じる。

関節包炎、滑膜炎などを起し、あごを動かすと顎関節部が痛む。


3)関節円板の障害によって起こるタイプ(Ⅲ型)

関節円板が本来の位置から前にずれたままになってしまう状態のことで「関節円板前方転位」という。


<クリック(カクカク音)>

口を閉じたとき本来は下顎窩の中にあるべき関節円板が、下顎窩の前方にズレて出てしまっている。

口を開けようとすると回転して前にすべり出してきた下顎頭が関節円板の下に強引にもぐり込み、上に乗せたときに「カクン」と音が出る(クリック)。

口を閉じるときに下顎頭から関節円板が外れるときも同様に音が出る。

(口を開けたときには関節円板が本来の位置に戻るので「復位を伴う関節円板前方転位」という)


<ロック(クローズド・ロック。口が大きく開けられない)>

さらに進むと、口を開けようとするとき前に出ようとする下顎頭が関節円板の下にもぐり込めなくなり関節円板を上に乗せられなくなる。

こうなると関節円板が邪魔して下顎頭が下顎窩の前に出られなくなるので、口が大きく開けられなくなる。(クリック音はしない)

(口を開けたときも関節円板が本来の位置に戻らないので「復位を伴わない関節円板前方転位」という)

※滑膜炎と長期の開口障害により滑膜と関節円板の癒着を起す場合がある。


4)変形性関節症によって起こるタイプ(Ⅳ型)

顎関節に繰り返し強い負荷がかけられたり、長い間続いたときに、下顎頭の表面が吸収されてその回りに新しい骨がつくられることがある。

口を開け閉めすると「ゴリゴリ」「ジャリジャリ」といった音がして、滑膜炎など周囲の炎症を伴うと顎関節が痛む。

骨の変形は必ずしも異常な変化ではなく無症状の場合もあり、またある程度進むととまる場合が多い。

※滑膜炎と長期の開口障害により滑膜と関節円板の癒着を起す場合がある。


有効な治療手段…

痛みがひどい場合はまず冷却。

超音波でMTT(組織活性化)を行う。

矯正で顎の位置を整える。

また全身の矯正を入れ姿勢を整える。

筋肉の緊張を手技で顎周囲の筋肉を緩める。

また、顎関節症の場合、日常生活習慣がとても大切になるので以下のことを確認してみてください。

癖など顎関節症の原因となる悪習慣や、その背景を改めて確認してみる。

そして、それらを改善する習慣をみにつける。これは、すごく重要なこと。

考えられる改善したことのよい、習慣をあげておきます。

片方だけでものをカム、かみ癖。

横を向いてテレビを見ながら食事をする。

長時間の頬杖、顎と肩で電話をする。

食いしばる、歯ぎしり(ストレスがある場合がおおいのでリフレッシュしてもらう)

不良姿勢、などなど…

これらを一度、見直してみることも、治療にとって重要なことになります。


本日は以上となります。

今日も一日、幸多き日となりますように。



東広島市 鍼灸整体 まつ

代表 北村 章太郎

MAIL:matsu.acp@gmail.com

TEL:09016869921

line@:https://lin.ee/8lmt0L9

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