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胸郭出口症候群について

おはようございます♪ せっかくのお盆休みも台風でしたね… 台風が過ぎて、まだ、猛暑が続きそうですね( ゚Д゚)

さて、今日は胸郭出口症候群について、お伝えしていきます。 何か参考になれば、幸いです。

胸郭出口症候群とは、デスクワークや猫背の方に多い症状です。 頚の筋肉の緊張で、手の痺れがあらわれます。 ここからは、更に詳しくお伝えしますので、予めご了承ください。

腕やその付け根の肩甲骨の運動や感覚を支配する神経の多くと鎖骨の下の動脈は… ①前斜角筋と中斜角筋の間、②鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙、③小胸筋の肩甲骨烏口突起停止部の後方を走行します。 それぞれの部位で絞めつけられたり、圧迫されたりする可能性があります。 その絞扼部位によって、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)と呼ばれますが、総称して胸郭出口症候群と言います。

胸郭出口症候群は神経と血流障害に基づく上肢痛、上肢のしびれ、頚肩腕痛を生じる疾患の一つです。 日常生活動作において、つり革につかまる時や、物干しの時のように腕を挙げる動作で上肢のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じます。 また、肘の内側と手の小指側に沿ってうずくような、ときには刺すような痛みと、しびれ感、ビリビリ感に加え、手の握力低下と細かい動作がしにくいなどの運動麻痺の症状があります。

手指の運動障害や握力低下のある例では、手内筋の萎縮(いしゅく)により手の甲の骨の間がへこみ、手のひらの小指側のもりあがり(小指球筋)がやせてきます。 鎖骨下動脈が圧迫されると、上肢の血行が悪くなって腕は白っぽくなり、痛みが生じます。鎖骨下静脈が圧迫されると、手・腕は静脈血のもどりが悪くなり青紫色になります。 なで肩の女性や、重いものを持ち運ぶ労働者で、前述の症状があれば、胸郭出口症候群の可能性があります。

鎖骨上窩の頸椎寄りのところの触診で、骨性の隆起を触れば頸肋の可能性が高いです。 鎖骨上窩の腕神経叢部を押すと上肢に放散する痛みを生じます。 腕のしびれや痛みのある側に顔を向けて、そのまま首を反らせ、深呼吸を行なわせると鎖骨下動脈が圧迫され、手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなります。 座位で両肩関節90度外転、90度外旋、肘90度屈曲位をとらせると、手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなり、手の血行がなくなり白くなります。

また、同じ肢位で両手の指を3分間屈伸させると、手指のしびれ、前腕のだるさのため持続ができず、途中で腕を降ろしてしまいます。 座位で胸を張らせ、両肩を後下方に引かせると、手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなります。

レントゲン検査で、第7ときには第6頚椎から外側に伸びる頚肋がないかどうか、肋鎖間隙撮影(鎖骨軸写像)で、鎖骨や第1肋骨の変形によりこの間隙が狭くなっていないか確認することが必要です。 同様な症状を呈する頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、肘部管症候群、脊髄空洞症、腕神経叢腫瘍、脊髄腫瘍などの疾患を除外できれば、胸郭出口症候群の可能性が高くなります。

予防としては、症状を悪化させる上肢を挙上した位置での仕事や、重量物を持ち上げるような運動や労働、リュックサックで重いものを担ぐようなことを避けさせます。 症状が軽いときは、上肢やつけ根の肩甲帯を吊り上げている僧帽筋や肩甲挙筋の強化運動訓練を行なわせ、安静時も肩を少しすくめたような肢位をとらせます。 肩甲帯が下がる姿勢が悪い症例には肩甲帯を挙上させる装具が用いられます。

消炎鎮痛剤、血流改善剤やビタミンB1などの投与も行なわれます。 頚肋があれば、鎖骨の上からの進入で切除術が行なわれます。

いかがでしたか?(笑) 専門用語が多くて難しかったですかね… たまには、こんなもお許しください それでは、次回もお楽しみください。


東広島市 鍼灸整体 まつ 代表 北村 章太郎 MAIL:matsu.acp@gmail.com TEL:09016869921 URL https://higashihiroshima1.wixsite.com/matsu-acp

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